top of page

伊勢神宮社木の杉で、座卓を作る。

  • mach969
  • 2024年6月26日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年6月27日


ree

伊勢神宮社木の杉を使って、座卓を作らせていただきました。

推定樹齢は350年以上。(※推定方法は文末に記載)


浮造りになっていた原板を、平らに削り直します。


ree

脚の取り付けは木ダボで。


ree

金属は結露を呼ぶので、なるべく金属パーツは使いません。


ドリルで穴あけ。


ree


ree


接着剤を入れて、万力で圧着。



ree


上手にできました。



ree


塗装は、お客様の手で。



ree

当社でご用意したのはプラネットカラーのハードクリアオイル。

化学物質過敏症の方や、小さなお子さんがいても安心。




ree

裏から塗って。




ree

表は二度塗り




ree

無事搬入できました。


上写真の、座卓のすぐ右手が薪ストーブでした。

ひと冬経過してから様子を伺いに再度訪問したところ、幸い大きな狂いはありませんでした。


(※樹齢推定方法)

当該材は樹芯なく、下記の計算式により樹齢を求めました。

推定年月日:令和6年4月5日

対象:伊勢神宮社木 杉

当社管理番号:O-157イ(樹芯寄り)、O-157ロ(樹皮寄り)

推定方法:試料実測 および 樹芯位置推定式による計算

試料:O-157イの末口断面(地上3mと思われる)

試料実測:216年。ただし耳はあるが樹芯なし。よって以下の推定式を用いる。


樹芯位置推定式:(便宜上、年輪を真円、樹芯は中心にあるものと仮定する)

弧を認識できる年輪上に点A、Bを決める。誤差を小さくするため両点はなるべく離れた二点としたい。



ree

ABを直線で結び、中間点をCとする。

Cから垂線を伸ばし弧との交点をDとする。同垂線は反対方向に樹芯Eが想定される。

交点Cは直角であり、二つの直角三角形BCDとBCEを作る。

線分CDをa、BCをb、BDをcとする。

線分BEは当該年輪の半径rであり、DEに等しい。したがって線分CEは(r-a)となる。(※このr-aが未確認年輪部分です。)


ひとまずrを求める。

直角三角形BCEは三平方の定理より、

r2(※rの2乗と読んでください)=(r-a)2+b2

                 =r2-2ar+a2+b2

rを左辺に移項

r2-r2+2ar=a2+b2

2ar=a2+b2

r=(a2+b2)÷2a ―①


ところで、三角形CBDも直角三角形である。

各辺の長さは三平方の定理で、

a2+b2=c2 —②


①           に②を代入すると、

r=c2÷2a —③

これを樹芯位置推定式とする。


試料として、樹皮から180年目の年輪を採用。



ree

実測値は以下の通り。(小数点以下省略)

a =84mm

b =279mm

c =291mm

上記③に各数値を代入すると、

r=(291×291)÷(2×84)

 =84681÷168

 =およそ504


すなわち当該年輪から樹芯までの距離は、504mmと推定されます。


この504mmの中に何年分の年輪があるか(x)を推定するには、

aの長さとの比例が適切と考えます。(欠如情報の近似値)

aにおける年輪は36年です。


x年:504mm=36年:84mm

84x=504×36

  =18144

x=18144÷84

 =216年


樹皮から180年の年輪まで育つのに216年かかっている計算です。

(※偶然にも試料実測値と同じ値です。紛らわしいですがご容赦ください。)


ただし、木材は乾燥過程で木表が木裏より余分に縮むため、年輪の弧はやや広がります。

それを考慮し、1割減じて194年。(端数除外)

更に、樹芯が中心からずれていた可能性を考慮し、1割減で174年。(同上)


r-a=174-36

   =138年


したがって当該材の樹齢は、

確認済み年輪216年+欠如年輪138年=354年

と推定されることをご報告いたします。


なお、当該試料は地上3m程度の位置にあたると思われ、実際の樹齢は更に高い可能性を否定しません。



コメント


bottom of page